2019年8月5日月曜日

三途の川

長い遍歴の果て、漸く三途の川の渡し場までやって来ると、順番待ちだった。渡し賃のない者に六文銭を貸す高利貸しまで居て、致せり尽くせりであるが、もう少し生きてみないかと延命を勧める者の誘惑には閉口した。不治の病に幾ばくかの延命にさしたる意味があるのだろうか。���H.Fuchigami�

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