2019年1月7日月曜日
2019年1月2日水曜日
塩の柱考
(問題)地表に塩(Nacl)の円柱を垂直に立てた場合、高さ何mまで可能か?
(答え)約24465m(24.465km)
(根拠)塩のモル質量を58.44g/mol、溶ける温度を1413℃≒1686°K、塩分子の密度をn個/m³とする。
①底面から⊿x m の高さの円柱に含まれる塩の分子数は、円柱の底面積をS m²とすると、S*⊿x*n。従って、これを溶融するのに必要な仕事量は、(S*⊿x*n*1686)*k。ここで、kはボルツマン定数≒1.38*10^(-23) J/K
②一方、高さh m の柱の質量、S*h*n*0.05844 kg/molに働く重力は、(S*h*n*0.05844)*9.8。ここで、9.8 m/s²、は重力加速度。
③この柱が⊿x沈んだ時の仕事量Wは、W=(S*h*n*0.05844/mol)*9.8*⊿x。
④従って、溶けるか溶けないかの均衡点では、(S*⊿x*n*1686)*k=(S*h*n*0.05844/mol)*9.8*⊿xが成り立つから、h=1686*(1.38*10^(-23))*(6.022*10^(23))/(9.8*0.05844)≒24464.77 m。尚、6.022*10^(23)はアボガドロ数。
以上
(答え)約24465m(24.465km)
(根拠)塩のモル質量を58.44g/mol、溶ける温度を1413℃≒1686°K、塩分子の密度をn個/m³とする。
①底面から⊿x m の高さの円柱に含まれる塩の分子数は、円柱の底面積をS m²とすると、S*⊿x*n。従って、これを溶融するのに必要な仕事量は、(S*⊿x*n*1686)*k。ここで、kはボルツマン定数≒1.38*10^(-23) J/K
②一方、高さh m の柱の質量、S*h*n*0.05844 kg/molに働く重力は、(S*h*n*0.05844)*9.8。ここで、9.8 m/s²、は重力加速度。
③この柱が⊿x沈んだ時の仕事量Wは、W=(S*h*n*0.05844/mol)*9.8*⊿x。
④従って、溶けるか溶けないかの均衡点では、(S*⊿x*n*1686)*k=(S*h*n*0.05844/mol)*9.8*⊿xが成り立つから、h=1686*(1.38*10^(-23))*(6.022*10^(23))/(9.8*0.05844)≒24464.77 m。尚、6.022*10^(23)はアボガドロ数。
以上
2019年1月1日火曜日
気体分子の平均運動エネルギー考
それは、3kT/2、で表される。ここで、kはボルツマン定数、Tは絶対温度。
(根拠)
①今、一辺の長さがLの立方体の箱を考え、質量がm(kg)の気体粒子がN個入っているとする。
②その粒子が箱の壁に衝突する速度をv=(v₁、v₂、v₃)(m/s)とし、取り敢えず1方向だけを考えると、気体が一粒子から受ける運動量は、跳ね返りがあるので、2mv₁。
③この粒子がt秒間に進む距離はv₁tであり、壁に衝突するのは1往復に1回。従って、t秒間に衝突する回数は、v₁t/2L。
④この粒子がt秒間に壁に与える運動量は、2mv₁*v₁t/2L=mv₁²*t/L。
⑤この粒子がN個あるのだから、N個分(箱内の全ての粒子の)の1方向だけの運動量pは、v₁²の平均を<v₁²>と表せば、p=N*m<v₁²>*t/Lとなる。
⑥力Fは、運動量の時間微分、F=dp/dtであるから、1方向全体に働く力は、F=N*m<v₁²>/L。
⑦壁への圧力をP(pa)とすると、圧力の定義より、P=F/L²=N*m<v₁²>/L³。V=L³であるから、P=N*m<v₁²>/V。
⑧v²=v・v=v₁²+v₂²+v₃³(内積)であるから、<v²>=<v₁²>+<v₂²>+<v₃³> 且つ、<v₁²>=<v₂²>=<v₃³>。即ち、<v²>=3<v₁²>。
⑨従って、P=N*m<v₁²>/V=Nm<v²>/3V=(2N/3V)*m<v²>/2(運動エネルギーを出すための変形)。
⑩よって、運動エネルギーm<v²>/2=(3/2)*PV/N。
⑪理想気体の状態方程式は、PV=nRT。ここで、nは物質量、Rはモル気体定数(8.314 J/K/mol)。
⑫故に、m<v²>/2=(3/2)*R/(N/n)*T、N/nはアボガドロ数(6.02*10²³/mol)
ここで、k≡R/(N/n)≒1.38*10^(-23) J/Kであるから、m<v²>/2=(3/2)kT。
以上
(根拠)
①今、一辺の長さがLの立方体の箱を考え、質量がm(kg)の気体粒子がN個入っているとする。
②その粒子が箱の壁に衝突する速度をv=(v₁、v₂、v₃)(m/s)とし、取り敢えず1方向だけを考えると、気体が一粒子から受ける運動量は、跳ね返りがあるので、2mv₁。
③この粒子がt秒間に進む距離はv₁tであり、壁に衝突するのは1往復に1回。従って、t秒間に衝突する回数は、v₁t/2L。
④この粒子がt秒間に壁に与える運動量は、2mv₁*v₁t/2L=mv₁²*t/L。
⑤この粒子がN個あるのだから、N個分(箱内の全ての粒子の)の1方向だけの運動量pは、v₁²の平均を<v₁²>と表せば、p=N*m<v₁²>*t/Lとなる。
⑥力Fは、運動量の時間微分、F=dp/dtであるから、1方向全体に働く力は、F=N*m<v₁²>/L。
⑦壁への圧力をP(pa)とすると、圧力の定義より、P=F/L²=N*m<v₁²>/L³。V=L³であるから、P=N*m<v₁²>/V。
⑧v²=v・v=v₁²+v₂²+v₃³(内積)であるから、<v²>=<v₁²>+<v₂²>+<v₃³> 且つ、<v₁²>=<v₂²>=<v₃³>。即ち、<v²>=3<v₁²>。
⑨従って、P=N*m<v₁²>/V=Nm<v²>/3V=(2N/3V)*m<v²>/2(運動エネルギーを出すための変形)。
⑩よって、運動エネルギーm<v²>/2=(3/2)*PV/N。
⑪理想気体の状態方程式は、PV=nRT。ここで、nは物質量、Rはモル気体定数(8.314 J/K/mol)。
⑫故に、m<v²>/2=(3/2)*R/(N/n)*T、N/nはアボガドロ数(6.02*10²³/mol)
ここで、k≡R/(N/n)≒1.38*10^(-23) J/Kであるから、m<v²>/2=(3/2)kT。
以上
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